必死のパッチ

2020.12.20

例年であればこの12月を迎える街は、クリスマスソングが流れ、行き交う人の流れも増え、年末独特の高揚感に包まれるのですが、繁華街は、死んでいます。おそらく今年は、年中行事の忘年会や新年会も手控えられ、書き入れ時のバーゲンセールも賑わいからは程遠いのではないでしょうか。未だ、コロナウィルスの脅威は衰える気配がないのです。ワクチンの開発、製造は、少しでも明るい話題を提供したいマスコミが、苦し紛れに断片的な情報を流しますが、どこまでが正確な情報なのか判別できない状態です。そんな情報に株価は踊らされ、国民の気持ちをもてあそんでいます。こんな時こそ政府がしっかりしろ、と喝を入れたいのに、煮え切らないコメントばかりを発信します。国民が不安のどん底に居るのだから、とびっきりの明るい材料、情報を今こそ提供すべきなのです。明るい明日を想像できる話題を今こそ聞かせてほしいのです。いっそのこと、明石家さんまちゃんを臨時で特例の官房長官にして、国民に向けた情報発信をしてもらったらどうでしょう?想像してみてください。少々暗い話題でも、バカバカしい内容でも少しは国民をポジティブな気持ちにしてくれるのではないでしょうか。不要不急の外出自粛ならば、M1グランプリでも観て、一時の憂さ晴らしをしますか。
とはいえ、子年の一年がもうすぐ終わろうとしています。小さなネズミから大きな牛にバトンが渡るのですが、どんなダイナミックな年になるのでしょうか。オリンピックの開催ができるのかどうか、心配の種です。オリンピック史上初めての無観客開催、なんてことにはならないと思いますが、不透明感満載です。Jリーグ、NPBなどもどうなるのか、またしても無観客試合や入場者限定の試合とかになるのでしょうか。テレビ等の放映権を駆使して、入場料収入やグッズ販売に見合う収入を興してスポーツを職業とする人々に寄与できないものでしょうか。もちろん、スポーツ選手に限らず、コロナ禍で収入が激減している人たちに万難を排して対策を講じてほしいものです。そんな対策ができる為政者が出現したら末代までヒーローとして語り継がれるでしょう。国会議員さんには一世一代の知恵を死に物狂いで絞りだしてほしいのです。国民のヒーロー、ヒロインになりたい人、居ませんか?偽善者はたくさん居そうな気がしますが・・・
今現在、例年以上に喪中はがきが届いてきます。知人の父母の喪中が多いです。年齢を重ねているが故に、知人関係も高齢化していっているからかもしれません。年に一回の年賀状によるご機嫌伺いができないのが残念です。日本独特の風習かもしれませんが、知人総てに会いに行くことはとてもできない中、1枚のはがきで意思の疎通ができることも事実です。しかし、最近は、年賀状ではなく、メールやSNSを通じて年始の挨拶をする習慣が増えています。これはこれでリアルタイムなやり取りができて重宝であるのです。返信やリツイートも即座にできて便利ではあります。考えてみれば、昔は、手紙でやり取りをして、自分の意思を伝えた返事は、何日も遅れて返ってきたのです。しかし、今は瞬時に返信できる時代です。便利ではありますが、返事を待つワクワク感はこれも瞬時に消え去ります。ああ、そう、このワクワク感、大事だと思うのですがねぇ。えっ?それは歳を取った証拠?余計なお世話ではありますが、もうあと少しでまた一つ歳をとります。おあとがよろしいようで。牛さんが良い年を持ってくるよう祈りましょう。激動の一年間、お疲れさまでした。これからも「無事これ名馬」なのであります。