月別: 2019年5月

平成・令和協奏曲

2019.05.20

平成・令和協奏曲

 

令和元年初めてのかがやき通信です。令和は平成発表の時とは違い、天皇陛下の崩御ではなく、皇位移管継承という初めてのケースであるため、街の雰囲気もお祭りムード一色になりました。また、例年のゴールデンウィーク期間中ということもあり、10連休という、嬉しいような、戸惑うような、そんな長い連休になりました。昭和から平成の変遷時は、重い空気の中、平成天皇の即位となり、喜んでいいのか戸惑いながらの儀礼でありましたが、今回は、祝賀ムード全開のゴールデンウィークでしたね。令和の時代は、そんな出発でしたから、以後も、国民みんなが楽しく過ごせる時代であってほしいと願うばかりです。

今回の10連休、国民それぞれには、いろいろな感じ方があったと思います。大手企業や役所、製造業の皆さんは大体10連休を取ったことと思います。片や、当社が携わるガソリンスタンド業界やロードサイドのファミリーレストラン、公共交通機関などは、通常通りの営業形態を余儀なくされました。そのような中で特に複雑な思いで過ごしたのは個人事業主、特に、オフィス街で個人商店を営んでいる飲食業の人々ではなかったでしょうか。いわゆる日銭で商売をしている人々です。この人たちにとっては休むということは収入がゼロになる訳です。サラリーマンは、月給で過ごすわけですからあまり家計には響かないでしょう。しかし、10日もの間休んで、売り上げがないとなるとその間、まったく収入ゼロとなり、当然、利益ゼロです。ニュースでは盛んに10日間の休みをどうしますか、という話題に終始していましたが、個人事業主にはそんな連休はあり得なかったのです。おそらく、客足は鈍ると分かっていても営業していたのではないでしょうか。人にとってはうれしいことも、環境が変わると正反対の状況も存在するということです。総ての人に総てのことが平等であるとは限らないのです。百花繚乱の環境であっても十人十色ということでしょうか。 さて、そんな世間の動きの中、やはりテレビでは平成天皇の過去からの映像が次々と映し出されていました。その中で、これはあくまでも私の私見なのですが、くれぐれも私見として読んでいただきたいのですが、平成天皇、現上皇陛下は、まだ独身であった若き日は、映像で拝見する限り、少し、気取った雰囲気があったように見受けられました。当然ながら当時は若き皇太子であり、血気盛んなお年頃であったと拝察します。しかし、その後、美智子妃殿下とご結婚されてからは本当に国民目線で国民に接して行かれるご様子が随所にうかがい知ることができました。それは、きっと美智子妃殿下の内助の功とでも申しますか、結婚されて皇太子をサポートされる妃殿下のまさに内助の功であったのではないでしょうか。特に、感銘したのは、東京五輪時の開会式の時に皇太子の挨拶のさなか、暴漢が発煙筒を皇太子近くに投げ入れた映像では、美智子妃殿下が身を挺してかばう様子や、初の沖縄訪問時に、ひめゆりの塔を訪れた際に、またも暴漢に火炎瓶を投げつけられた時も、当時の皇太子の前に出て盾になられるご様子が映し出されていました。いつも主従の関係でありながら、とっさに身を挺されるご様子は、国民の信頼にたがわぬものでありました。また、天皇陛下になられてからも、被災地訪問の際に、被災者目線で膝を折って同じ目線でお話になられるご様子は、一層、国民を勇気づけられたとともに、益々の信頼を国民から得られたように感じます。この真意はうかがい知れませんが、美智子皇后のご発案だったのかもしれません。このように、平成天皇は、様々な形で国民と皇室の距離を近づけてくれました。令和の時代も更に皇室と国民の信頼が大きくなればいいと感じています。