月別: 2018年1月

トライを目指して

2018.01.20

戌年のスタートです。私の周りにはあまり戌年の人がいないのですが、今年の運勢はどうなのでしょうか。何か世界的にきな臭い空気に包まれていますが、さて、どんな年になるのでしょうか。某北の独裁者と某西の金満王のせめぎ合いはどちらに軍配が上がるのでしょうか。軍配と言えば、年末の角界の騒動も如何なものだったでしょうか。相撲界のことは古い因習で固められており、あまり庶民には理解できないのですが、私見を述べるとどっちもどっち、だったのではないでしょうか。現在も進行中ですが、ワイドショーネタなのであまり興味はありません。それよりも星野仙一さんが急逝されたことのほうがショックで、残念で、悲しい出来事でした。喜怒哀楽を包み隠さず出して、本当にわかりやすい人でした。熱血であり、情熱家であり、優しい人であり、様々な気遣いができる人でありました。我が阪神タイガースは、この人のおかげで今があります。球団が儲かるから阪神の選手は、自由奔放という名のおだての中で生計をたて、甘やかしの、人気だけのお荷物球団だったのです。その球団を監督として根本から叩き直してくれ、リーグ優勝に導いてくれた人です。その後の楽天時代は、震災復興を合言葉に勇気を与えられました。楽天という組織に興味がないので、それ以外はあまりよく知りませんが、阪神ファンにとってはある意味、神様、仏様なのです。生きているからこその表現なのに本当に旅立たれました。年頭から驚きの訃報でありました。
 話は変わりますが、年末年始は様々なスポーツの大会が多々あります。駅伝、サッカー、ラグビー、バレーなど盛りだくさんです。私は、その中でも高校ラグビーが最も楽しみです。大阪は、歴史的にラグビーが盛んでどの都道府県よりも熱心に勤しんでいます。そのラグビーも高校レベルでは大阪はトップクラスなのですが、大学レベルになると関東に圧倒されています。何故か?答えは簡単です。関東のほうが華やかだからです。早慶、明治、法政、帝京など、どういう訳か、そんな名前が揃うと華の都を連想するのです。そして、みんな関東の大学に引き抜かれていくのです。関西だって同志社、天理、京産など強い大学はあるのですが、しかし、大学ラグビーでは近年、準決勝にも残れません。だから余計に、関西の高校強豪チームの選手が、こぞって関東の大学に進むからです。そんなラグビー環境ですが、高校は断然関西が強いのです。今年も、決勝が大阪同士の大阪桐蔭と東海大仰星、準々決勝までは京都成章、報徳学園なども名を連ねていました。とにかく強いのです。先述のとおり、高校や大学のみならず、小学生や中学生も他の都道府県よりもたくさんラグビーに親しんでいます。中学校でも学校のクラブで200校以上もあるのですから。そんな環境だからやはり強いのです。テレビで見る選手たちのその体格には驚かされます。激しいタックルにも怪我をしないように鍛えられた筋肉の塊です。私の高校時代の同級生にもラガーメンがたくさんいますが、今の子たちと比べると相当の体格差であると感じます。スクラムからボールを出してパス回し、モール、ラックを組んで前進に次ぐ前進、そしてトライ。知らぬ間にいつも手に汗を握っています。常に肉弾戦であることが野球とはまた別の血がたぎるのです。また、最近の放送では、主審がマイクを身に着けているため、プレーの流れ、状況が見て取れるのです。「はいっ、ノックオン」スクラムで「3番、頭を下げない!」「いくよっ!クラウチ」「バインド!」「セット!」などの生の声が聞こえるのです。あたかも自分がスクラムを組んでいるかのような臨場感がたまりません。また、英国で生まれたスポーツらしく、マナーの悪いプレーをしたり、暴言を吐くと「シンビン」というペナルティで10分間外に出されてプレーができない状態にされるのです。あまりラグビーを知らないという人は、今度是非一度、ラグビーの試合をご覧下さい。きっとファンになりますよ。
 さて、当社も今年はそんなラガーメンに倣ってがっちりスクラムを組んでお得意先の仕事に従事していきましょう。肉弾戦ですぞ!自分自身の心身をまずしっかり鍛えて、試合に臨みましょう。いざっ、キックオフッ!