月別: 2024年1月

教育が原点 政治が減点

2024.01.20

 辰年の年頭、波乱の幕開けとなりました。元旦早々大地震が、能登半島を襲いました。更に、2日には,JAL機と海上保安庁の飛行機が、羽田空港において衝突、大炎上となりました。大自然の脅威とヒューマンエラーという違いはありますが、新年早々の、立て続けの痛ましい出来事となってしまいました。亡くなられた方のご冥福を祈ります。ネガティブには考えたくはないのですが、今年1年の先行きを、暗示していないことを望むばかりです。しかし、地下水流が地殻を動かすという、また新たな地震の原因を知るにつけ、日本列島でいかなる事態が起きても不思議ではないことを知らされました。そして、更なる恐怖を抱かざるを得ない現実に直面したのです。本来、希望に満ちた新年のはずが、早々に試練が訪れるとは考えもしませんでした。年末から年始早朝のお笑い芸人たちの番組に、辟易としていたのですが、それを消滅させる事態でありました。災害に際していつも思うことですが、被災者救助活動、医療支援、復旧支援に従事されている皆さんには何度も頭が下がる思いです。気象を問わず、昼夜を問わず、難局に立ち向かい、全力で尽力されているのです。万博に向けての空飛ぶタクシーや、市街地の自動運転の車の開発も必要なのかもしれませんが、今回のような人災、天災を問わず、災害救助に、即座に、機動的に対応する、高度で精密なロボットや機材を、費用を惜しまず、国主導で世界に先駆けて開発してほしいのです。日本列島という、地形的にも気象学的にも困難が多い形態のわが国を、災害に際して即座に救援できる、世界に誇れるものを持ち合わせた国であってほしいのです。パーティーで得た闇のお金を巡って、地検特捜部に逮捕される政治家を養う国民であっては本当に情けないのです。政治家は、何をやっているのですか!恥ずかしくはないのですか!恥を知りなさい!お金にまみれた政治をやっている限り、この国は、どんどん世界に後れを取っていくのです。子供たちの学力は下がる一方であり、円の価値もどんどん下がり、一部の大企業を除き企業業績は上がらず、給料は上がらず、税金だけはハイエナのように取り立てて、挙句の果てに政治資金に血道を上げるだけの為政者の国が、この先、栄えていくはずが無いではありませんか。もちろん、世界に誇れる知識も技術も無いわけではありません。企業人として世界を席巻している人々も存在しています。毎年のようにノーベル賞の受賞者を出す国でもあります。ユニセフ協会や国連にも貢献しています。では、何が足りないのでしょうか。誠実で、勤勉で、粘り強いその国民性に何が足りないのでしょうか。思うに、足りないのではなく、満ち足りてしまっているのではないでしょうか。満ち足りているが故に、危機感が抜け落ちているのではないでしょうか。敗戦国としてリスタートした我が国は、明らかな目標がありました。戦勝国としての欧米に、追い付け追い越せという目標でした。そもそも、資源のない国でしたからあらゆる物資を輸入することから始めたのです。それに大きく寄与したのが現在の大手商社なのです。石油石炭、鉄鉱石、食料品、衣料用素材など、生活に関わるあらゆるものを調達していたのです。そして、それらを製造の原料として使い、多くの製品が生まれ、国内需要はもとより、外国に輸出をして、日本経済を形成していったのです。そんな時代の人々は、ハングリー精神と共に、夢や希望に満ち溢れて、留まることなく生活の向上を目指したのです。今はどうでしょう。この数十年、世界と比べて給料が上がっていないというものの、ある程度の豊かな生活はできているのではないでしょうか。いわゆる飽和状態なのです。川の流れのように山間部では急流として流れ、平野部にきて、たおやかにゆったりと流れ、そして、海にそそぐ手前でよどんでいる、そんな状態なのかもしれません。何より競う意識が欠如しているのではないでしょうか。私は思うのです。今の日本の最悪なことは、教育に情熱が薄れてしまっていることです。子供たちはどんどん生まれてきます。当然無垢なのです。そんな子供たちにこれからの人生を教え、伝えていかなければならないのです。教育、総てのキーワードは、これに尽きると思うのです。