年: 2026年
馬が翔ぶが如く
2026.01.20
初春のお慶びを申し上げます。今年は午年にあやかって跳ぶが如く、大きく羽ばたきたいものですね。馬という動物は温厚な動物に見えますが、本来闘争心が旺盛で、競走馬に向いています。しかし、その競走馬も実は、結構危険なのです。例えば、競馬関係者は、絶対、馬の後ろにはいくなといいます。それは、後ろ足で人間を平気で蹴り上げるからです。この一撃を食らうと、蹴られどころが悪ければ絶命するのです。また、乗馬の場合も、馬の世話をする場合も、必ずヘルメットをかぶらなければなりません。なぜかというと、落馬した時の予防安全と、かみつき防止なのです。かみつき予防?そう、馬は、人間の頭に平気でかみつくからです。実に温厚そうに見える馬たちですが、野生の本能は、その根幹にはしっかり存在しているのです。年末にかけて「ロイヤルファミリー」というテレビドラマが放映されていました。これは、資産家の一族が馬主となり、その世界に身を置くドラマで、フィクションでありましたが、競馬業界は、結構、忠実に表現されておりました。競走馬というのは、基本的に誰でも買うことができます。安ければ平均的価格の車1台分です。もちろん、数億円以上する馬もざらに存在します。その違いはなにかというと、馬が走る能力というのは、完全にその血統に左右されるからです。だから、先祖代々良い血統がつながると、より速い馬が生産できるわけです。しかしながら、馬を買えたからと言って、それだけで競走馬のレースに出せるわけではありません。そもそも野生動物ですから、あの丸い競馬場をまっすぐ走らせ、騎手の意図通りに走らせるためには、調教という膨大な時間とお金をかけなければならないのです。調教には多くの人間が世話をしなければなりません。馬を育てるためには、たくさんの食べ物も与えなければなりません。そんな世界ですから、車を売って、その資金で馬を買って競争に出す、などという単純なことには絶対ならないのであります。競馬自体は、国が運営する日本中央競馬会、通称JRAが仕切っています。これ以外にも地方競馬というものがあり、全国各地にローカル競馬場が存在します。その頭数は、確か、JRAだけで約8,000頭、地方競馬を合わせると20,000頭ぐらいだそうです。そんな環境からドラマのフィナーレだった競走馬の最高峰、「有馬記念」を優勝するのは、たった1頭だけなのです。それを目指せるのは、馬もそうですが、馬主として膨大な資金を投入できる、まさに、ごく一部の資産家でしかありません。多くの人たちにとっては、異質な人たちなのであります。そんな中で我々は、いくばくかのお小遣いを握りしめて馬券に夢を託すのであります。通称万馬券、100円で10,000円以上の馬券取りにロマンを見出すのであります。JRAは農林水産省主幹の団体組織であります。お役所です。だから損はしません。そう、損をするのは、馬券代を握りしめて夢を託す我々庶民なのです。通常の還元率は、70~80%です。だから、100円で買っても70円くらいは平均的に戻るわけです。そう考えると10,000円使っても8,000円戻ればそうそう損はしないな、と考えてしまいます。ところがどっこい、平均的に勝てば、の前提ですから負け続けると0円です。まさに、ギャンブルとはそういうものなのです。先ほども述べましたが、ギャンブルは、ロマンレベルに止めておくべきなのです。人生もギャンブルに例えられる時があります。うまく回れば勝ち組、その反対は負け組と例えられます。しかし、生きていくのは、決してギャンブルに例えられません。いや、人生をギャンブルにしてはならないのです。衣食住、堅実に歩まなければなりません。なぜなら、長丁場だからです。競馬のレースで長距離を走るレースがあります。その状況は、例えば3,000mを走る場合、その勝負は、最後の200mで決まります。それまでは、一団でコースを進むのです。人生も、そのようなものではないでしょうか。紆余曲折はあるものの、人生の終わりに近づくほど、慎重に、堅実に、着実に進みたいと思うのです。午年に際して、「ウマく行く1年の計画」づくりをしようというお話でした。ハイ。
